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トビズムカデと同じく、雌は雄から精子が入った袋(精包)を受け取って受精嚢に蓄え、夏に落ち葉や洞窟の中などで約50個の卵を産む。母虫は卵から3齢幼虫になるまでの数ヶ月間保護するが、その後は幼虫は自力で捕食活動して、約3年で ...
アオダイショウの場合、関東地方では4月末頃に冬眠から目覚め、春には日向で体を温めるためにとぐろを巻いてじっと動かない個体をよく見かける。逆に冬眠にはいるのは11月ごろである。5月~6月に交尾し、石の下や倒木の下で一度に8 ...
年1~3回の発生で、雌成虫だけが越冬する。発育経過は季節によって異なるが、土中に産み落とされた卵は3~19日で孵化し、幼虫は10~50日で2齢を経て成熟し、 蛹室をつくって踊になり、3~12日後に成虫が羽化する。 雑食性 ...
アオムシサムライコマユバチは主にモンシロチョウの幼虫(アオムシ)に寄生し、1匹のアオムシから10数頭の幼虫が出てきて、アオムシの体表などに黄色い繭を作り、羽化する。夏~秋に特に多くなる。イガサムライコバチもイガ類の幼虫1 ...
家屋に侵入して吸血する最も普通のカ(蚊)で、人のほか鳥類などからも吸血する。発生源は小規模な水たまりを好み、ボウフラは水中で活発に動き、プランクトンや浮遊有機物を餌として育つ。 蛹は水面に浮かんだコンマ型の形状で通称「オ ...
10~11月に富栄養化した湖や汽水性の湖沼から大発生する。幼虫は水底の泥の中に垂直な孔を掘って生活している。「アカムシ」と称して釣餌として販売されているのは、この幼虫である。
ネギアザミウマはネギ、キュウリ、マメ類、タバコ、カーネーションなどを吸汁し、単為生殖で増える。ツノオオアザミウマの成虫は年中見られ、スダジイ、クスノキなどの枯れ葉に生息し、菌類を食する。
家屋内を主な生息場所とし、ゴキブリなどの比較的大型の昆虫を捕食して生活しており、暖かい時期には活動が活発になる。ゴキブリが発生している家屋に住みつくことが多い。産卵すると卵が詰まった卵嚢を口にくわえて、脚で抱えながら持ち ...
スズメバチよりもほっそりとした体型で、飛ぶときに脚をだらりと下げながら飛ぶ。集団で生活するが、スズメバチのように数百にも達するコロニーを作ることはない。種により決まった形の巣を作るため、巣の形から種類を同定することができ ...
幼虫はアズキやササゲの豆の中で発育し、25℃条件で産卵から約1ヶ月間で成虫になる。羽化した成虫は絶食条件で交尾、産卵を行う。成虫は約10日間生存し、その間に50~60個の卵を豆に産み付けるため、増殖力が高い。1個のアズキ ...
人家のない山間部などには棲息せず、高速道路の橋脚の隙間や家の屋根裏に生息している。日没後に活動を始め、多いときには100頭のコロニーを作ることがある。昆虫を主食とし、11月ごろから冬眠を行う。7月初旬に1~3匹を出産する ...
庭に植えている植物の葉や茎に多数がとりつき、針状の口で植物中の水分を吸い取る。種類により発生する植物がほぼ決まっている場合も多いが、害虫となっているものは対象となる植物も多い。植物の葉に虫コブを作る種類もある。アブラムシ ...
アフリカヒラタキクイムシはヒラタキクイムシよりも低温に弱いと考えられているが、冬季の暖房の普及により、国内での分布を広げつつある。ヒラタキクイムシより幼虫の発育が早く、越冬できさえすれば年2回以上の発生が可能で、増殖力が ...
日本にはアブ科に属する昆虫は100種ほど知られているが、その中で人を吸血するのは10数種である。鋭い刃物のような口器を持ち、その口で人間の皮膚を傷つけて血液をなめる。吸血するのは雌の成虫のみである。小川、水田、沼、湿地な ...
ヨツボシクサカゲロウは年2世代発生し、4~8月と6~9月に出現し、蛹で越冬する。成虫は光によく飛来するほか、雄成虫はマタタビの乾いた葉にも誘引される。クサカゲロウ類は、植物上に細い針上のものの先に約1mmの大きさの卵が1 ...
アメリカカンザイシロアリは日本では1976年に始めて発見された外来害虫であるが、現在では各地で被害が広まっている。 乾燥材を加害し、家屋の屋根裏などの木材が加害されることが多い。窓枠や柱、畳、時には家具からも発生する。柱 ...
通常は年2回の発生で、本州南部では3回発生する地域もある。百数十種の広葉樹の葉を食べ、果樹の害虫にもなる。蛹で越冬し、成虫は300~800個の卵を葉裏に産みつけ、幼虫は3齢まで薄い糸を張ってその中で集団生活をし、4齢以降 ...
南米が原産地であるが、世界的に分布を拡大している。1つの巣には多くの雌がおり、次々と分巣を作って増えていく。分巣したアリ同士は同巣の個体のように行き来して大規模なコロニーを形成する。繁殖力が非常に旺盛で、生息地域では在来 ...
オオヒメグモは一年中見られるが、冬は幼体~亜成体が多い。不規則な網を張る。イエオニグモは6~9月に産卵し、雌は50~60個の卵を糸でくるんだ卵嚢を天井の隅などに作る。主に卵で越冬する。夜間照明のある場所に円網を張り、一日 ...
ササラダニ類自体は森林の土壌から見いだされる土壌動物の主要構成動物であるが、イエササラダニだけは何故か室内塵以外からは見いだされていない。一般家屋の塵芥から見いだされる主要なダニの一種。築後2年程度の新築家屋での被害例が ...
社会生活を営むことが知られ、女王、王、副女王、副王、職アリ(働きアリ)、兵アリなどの階級制度があり、完全な分業を行なっている。有翅虫(羽アリ)は、巣から飛び立ち地上で羽を落として交尾を行ない、新しい巣を作る。兵アリは、刺 ...
家屋内では主として、クマネズミなどの巣内に生息する。ネズミが多数生息している場所や、寄主が巣に戻って来なかった時など、人間や他の動物から吸血することがある。初夏から秋にかけて多いが、冬でも被害がでる。発育は、卵、幼虫、第 ...
畜舎や鶏舎の敷き藁や糞、堆肥、塵芥が発生源となり、ゴミ処分場などから大量発生することもある。成虫の寿命は約1ヶ月で、その間50~150個の卵塊を4,5回産卵する。卵期間は0.5~1日、幼虫期間は約7日、蛹期間は約4日で、 ...
熱帯が原産であるため、低温には弱いが、暖房設備のあるホテルやマンション、デパート、ビルなどに生息する。コロニー(巣)の中には多数の女王アリがいるため、繁殖力が旺盛である。固定した巣を作らず、一つのコロニーが餌を求めて移動 ...
イエユウレイグモは一年中見られ、天井や壁の隅などに網を張ってコバエなどを捕食する。6~8月に産卵し、雄成体は30~40個の卵を糸でくるんだ卵のうを口に加えて保護する習性がある。シモングモは一年中、いろいろな発育段階のもの ...
イガの幼虫は、動物性繊維の主成分であるケラチンを消化できるため、毛織物、絹織物などの動物繊維、羽毛、皮革などを好んで摂食する。また、ナイロンなどの化学繊維や綿なども、汗や食品などで汚染された箇所を食害する。繊維に付着した ...
人家付近に比較的多く、行動は敏速で、脚は危険な目に合うと自切する。初夏から初秋まで、卵を個々に地中に産む。幼虫は増節変態して3年目に成熟する(篠原、1994)。
ウンカ類、ヨコバイ類の多くは草地などに生息している。トビイロウンカは主に稲から発生し、特に9月下旬に多くなり、時に異常飛来することもある。ツマグロヨコバイはイネ科雑草および水田から発生し、夏~秋に光に多く飛来する。
オオニジュウヤホシテントウとルイヨウマダラテントウ東京西郊型は、ジャガイモ、ナス、トマトなどを餌とし、発育期間は25℃条件では卵から成虫まで約1ヶ月を要する。成虫は年に1回の発生する。ニジュウヤホシテントウも同じくナス科 ...
ベランダに溜まった落ち葉の中や植木鉢、朽木の中、石の下などに営巣する。肉食性でシロアリを好んで捕食するため、シロアリを求めて台所や風呂場の湿った木材中やコンクリートの割れ目の中などに営巣することがある。翅アリは6~9月に ...
オサムシ類はオサムシ亜科に属するグループの総称で、ゴミムシの中でも大型種からなり、日本から約35種が知られている。カタビロオサムシの仲間以外は、いずれも飛ぶことができず、地域によって色彩変異が多様である。オサムシ類はいず ...
日本には少なくとも700~800種は生息すると見られているが、分類研究があまり進んでいないため正確な生息種がはっきりしない。体全体をロウ物質で覆い、一見虫ではなく白い貝殻状のものに見える。実際はカメムシの仲間である。植物 ...
年に3~4回発生し、成虫で越冬する。25℃で幼虫は約1ヶ月で蛹になれるが、高密度条件であったり、乾燥条件であったりした場合には数ヶ月も幼虫期間が延長する。幼虫はヌカ、フスマ、小麦粉など植物質だけでも発育が可能であるが、魚 ...
ガガンボ類の幼虫は土中で植物の根を食べているものが多く、半水生から水生の種類もある。ミカドガガンボの幼虫は小川の近くの砂地中に生息している。キリウジガガンボはイネの根を食害する。
ヒラタムシ類は穀粉を好み、それらに混入したまま世界中に運ばれて各国に分布を拡大している。日本でも輸入穀物の検疫の際に発見される昆虫類の中で、ヒラタムシ類の合計個体数は最も多い(複数種を含む)。 ハウカクムネヒラタムシの発 ...
日本ではカゲロウ類は170種ほどが知られる。日本全国の河川・渓流に生息し、比較的きれいな流れのある水中が発生場所となる。河川の水質を調べる環境指標昆虫にもなる。多くの種類は5~6月頃に成虫が出現する。ほとんどの種類は人間 ...
通常、ススキ原や水田などに普通に生息し、丈の高い草が生える庭にも生息することがある。年1回の発生で、3月から8月にかけて出現し、6~7月に最も数が多い。ススキの葉が茂る頃に、ススキの葉をちまきのように巻いて巣を作り、その ...
4月末から6月に、ビルの屋上や壁面のコンクリートに大群が突然出現して徘徊し、屋内にも侵入する。成虫はコケの間に卵を産み付ける。年内に孵化した幼虫が活動するようであるが、餌は不明であり、越冬態も知られていない。
暗く陰気な場所に多く、湿気がこもる場所を好む。雑食性で、夜に徘徊して昆虫の死体や野菜クズなどを食べる。マダラカマドウマは野外では洞窟や朽木の中に見られ、民家では床下などに生息し、7月上旬~9月末によく見られる。カマドウマ ...
イエカミキリはその名のように古くから家屋害虫として知られ、羽化までの約4年間に木材を食害する。竹材に穿孔して生息する種にはタケトラカミキリ、及びベニカミキリがある。成虫は竹材の裂け目に卵を産み付け、孵化した幼虫が材の中へ ...
アオカミキリモドキは年1世代で、成虫は5月から7月、初夏の頃に多く出現する。野外の朽木などから発生し、成虫は各種の花に集まる。卵は、50~200粒の卵塊として朽木や落葉下などに産み付けられ、1~2週間で孵化する。 幼虫は ...
ガはチョウ目に属し、チョウ目はチョウ類(昼行性)とガ類(主に夜行性)からなる大きなグループで、世界で150000種以上、日本からは約5500種が記録されている。翅が鱗粉で覆われているのが特徴で、幼虫が農作物や園芸植物、街 ...
キシャヤスデは夏に土中に数百個の卵を卵塊で産み、幼虫が1ヵ月後に孵化し、腐植物質を食べて越冬し翌年2齢となる。1年に1回脱皮して8年目の夏に成虫となる。したがって大発生は地域ごとに8年周期で起こる。ヤンバルトサカヤスデは ...
マダラカツオブシムシ属の種は、貯穀や乾燥食品を食害し、成虫は餌をとらずに交尾、産卵できる。発育が早く幼虫で越冬するようである(田中、1995)。
キョウトゴキブリは屋外生息種であるが、屋内に侵入し害虫となる。食品工場、食品市場、食品店、食堂、観光地土産物店などでの発生事例が知られている。成虫は初夏に出現し、産卵を開始し、夏までに孵化した幼虫は大型幼虫にまで成長して ...
ヒロズキンバエは、人間生活に適応して勢力を拡大した種であって、本来は動物死体に発生していたものである。 畜舎やゴミ処理場などで集中発生し、一般家庭の台所の生ゴミからも多くが出現する。
クサギ・ミカン・ダイズ・インゲン・クワ・クリ・ハンノキ・トウモロコシなど多種の植物から発生する。年1~2回の発生で、成虫で越冬する。雌は翌春から初夏にかけて産卵し、寄主植物の菓や茎上に10~20個の卵を産み付ける。7月頃 ...
主に屋根裏や壁の中で生活し、高所移動が得意である。電線なども容易にわたることがあり、立体的な活動が得意である。妊娠期間は約21日で一度に平均6頭を生む。生後3ヶ月から生殖可能となる。寿命は約3年。
クマバチは、単独性ハナバチ類の1種で、4~11月に出現する。越冬した成虫は5月頃から縄張りを作り、巣を作り始める。雄成虫は縄張りの範囲内では空中を静止飛行したり、激しく飛翔して他の飛翔昆虫を追撃する。巣は通常、枯れ木や竹 ...
飛翔能力がない。成虫は口器で穀粒に穴を明け、その中に卵を1卵ずつ産み、孵化した幼虫は穀粒内で発育する。幼虫は穀紛では発育できない。
クシヒゲシバンムシ、マツザイシバンムシ、ケブカシバンムシ、チビタケナガシンクイ、タケトラカミキリ、ヒメスギカミキリなどの幼虫に寄生して羽化する。年1世代の発生で、6~7月に多く出現する。 (ノコギリヒラタアリガタバチは ...
日本にはかなり古くから定着したと考えられており、一般家屋などに多い。クロゴキブリの発育経過は極めて不規則で、特に幼虫期間は環境条件によって著しく異なり、9~12回も脱皮を繰り返して、1~2年をかけて成長する。しかし条件を ...
クロバネキノコバエ類は日本に113種分布し(笹川、2014)、通常は野外に生息し、屋内に侵入した成虫が不快視されることが多い。しかし時には、屋内の植木鉢の肥料などから発生することもある。幼虫は朽木の腐った部分や有機質に富 ...
ゲジが正式和名であるが、ゲジゲジと呼ばれることが多い。ゲジは夜行性で、昼間は庭の石の下や草むら、床下などに生息する。家屋内でも、ゴミが溜まったような場所に良く出現し、乾燥を嫌う。主に夏~秋にかけて、採餌や越冬などのために ...
ケシキスイ類(特にデオキスイ属Carpophilus)は吸湿してカビが生えた穀類の粉や、発酵した食品などか発生する。クリヤケシキスイ、アナナスケシキスイは変質した果実や乾燥果実からも発生することが多い。コメノケシキスイ、 ...
高温多湿の時期、特に6月の梅雨時期に大発生することがある。乾物、香辛料、パン粉、味噌、チョコレート、チーズなどあらゆる食品に発生することが知られる。またカピや酵母などを摂食すると繁殖が良くなる。また新築間もない高層住宅や ...
幼虫は小さな糸ミミズのような体型で、腐敗植物や獣糞等を餌とする。畜産施設の周辺や堆肥や腐敗した植物質が堆積した場所では大発生することがある。成虫はおおむね5月前後に発生し、発生源近くを低く飛び回る。緩やかに直線的に飛ぶた ...
ケブカシバンムシは成虫が6~8月に出現する。夜間に活動するため、あまり人目につかない。25℃条件で、卵期は15~23日。人口飼料で飼育した場合には9~11ヶ月で羽化するが、自然条件では2年以上かかるものと考えられている( ...
コイガの幼虫は、動物性繊維の主成分であるケラチンを消化できるため、毛織物、絹織物などの動物繊維、羽毛、皮革などを好んで摂食する。また、ナイロンなどの化学繊維や綿なども、汗や食品などで汚染された箇所を食害する。高温低湿度で ...
低地の草原や農耕地など湿潤で土壌の深い平野部が最も生息密度が高い。昆虫やミミズ類を主に捕食する。通常春に一回繁殖し、2~6匹の仔を生む。寿命は約3年。
コウモリトコジラミは、コウモリのコロニーから発見され、人からも吸血する。コウモリの生息する屋根裏などに生息し、板壁や柱を徘徊しており、光を嫌うため、ライトを当てると素早く逃げる。
発生源として水田のような広い水域を好む。約250個の卵からなる舟型の卵塊を水面に産み、幼虫(ボウフラ)は水中で活発に動き、プランクトンや浮遊有機物を餌として育つ。蛹は水面に浮かんだコンマ型の形状で通称「オニボウフラ」と呼 ...
多くの種類では成虫は6~8月に発生するが、マメコガネは5月から見られる。芝草害虫のウスチャコガネは、4~5月に出現する。幼虫は土中に生息し植物の根を食べる。幼虫で越冬するのが普通であるが、種類によっては成虫で越冬するもの ...
コメ、ムギ、トウモロコシなどの穀粒を食害するが、玄米を最も好む。野外に近い環境条件では、3月下旬~10月下旬に出現し、年に4回発生し、秋になって気温が15~16℃に下がると成虫が周辺の石や木片の下に潜って越冬する。春に野 ...
成虫は飛翔することができ、発育に適する温度は25~35℃。餌の種類や温度、湿度の条件によって発育期間は大きく変動し、通常年2~4世代発生するが、条件が良ければさらに回数は多くなる。27℃で全粒粉砕小麦で飼育した場合には、 ...
本種の生態はコクゾウムシと似ているが、飛翔できない点が大きく異なっている。日本にいる系統は飛翔能力がない。日本では年3~4世代発生し、産卵数は約150卵。コクゾウムシと同じように、成虫は口器で穀粒に穴を明け、その中に卵を ...
屋内に生えたカビ類を摂食する。高温多湿の時期、特に6月の梅雨時期に発生することが多いが、湿気がこもる環境では年中発生する。貯蔵食品、穀粉、動植物標本などからよく発見される。屋外にも生息し、鳥の巣、スズメバチやミツバチの巣 ...
穀粉や加工食品など、デンプン質の多いものから幼虫が発生するほか、成虫もそれらを食害する。発育期間は餌や温度条件によって大きく異なるが、26℃条件では卵から成虫の羽化まで約58日かかり、その後3~5日で穀粒から脱出する。成 ...
ゴモクムシ類は畑、水田、河原など平地し生息するものが多く、昼は石の下などにいて夜に活動する。オオゴモクムシは3~11月に、キアシゴモクムシは4~10月に出現し、いずれも夜間照明に飛来する。成虫、幼虫とも主に他の昆虫の幼虫 ...
外部寄生虫であるシラミ類は、種類により寄生する相手が決まっており、犬や猫につくシラミが人につくことはない(種特異性が高い)。不完全変態で翅はなく、幼虫、成虫、雌雄の区別なく一生を通じて吸血する。アタマジラミは頭髪(まれに ...
野外種で、分布域などでは森林の落葉下に生息する。朽木の下などに多く、沖縄の木造民家では床下に侵入し、定着することがある。
草が生えるあまり汚れていない比較的広い水域が発生源となり、水田、湖沼などから発生する。卵から成虫まで10~23日で、成虫で越冬する。静止する時に、尾端を上に上げて、逆立ちのような姿勢をとる。
シバンムシアリガタバチは、乾燥食品などの害虫であるタバコシバンムシやジンサンシバンムシの幼虫に寄生する天敵(寄生蜂)であるが、家屋内で発生すると人を刺す害虫となる。刺す針を持っているのは雌だけである。 一般に、畳床に発生 ...
ショウジョウバエはコバエ類の中では最もよく研究され、世界から2500種、日本国内では311種が知られている(戸田、2014)。中でもキイロショウジョウバエは、遺伝学でも有名で、中学校の生物の教科書にも扱われているため、一 ...
「ジンサン」の名の由来は、乾燥した薬用人参(ニンジン)に多く発生することによる。また、ジンサンシバンムシは漢方薬やその原料に大発生することがあるため、「くすりやなかせ」の異名がある。 極めて広食性で、合水量6~15%のい ...
年1回の発生で、成虫で越冬する。雌は初夏に産卵し、寄主植物の菓や茎上に1卵を産み付ける。 新成虫は8~9月に発生し、10月に集合する。交尾後の成虫は、晩秋の晴天温暖な日に一斉に飛び立ち、越冬場所を求めて日当たりの樹木の幹 ...
スズメバチ属に属する昆虫としては現在7種が知られており、特にキイロスズメバチとオオスズメバチによる被害が多い。この属に含まれるスズメバチにはいずれも黒色と黄色のダンダラ模様があり、昆虫としてはかなり大型である。スズメバチ ...
駐車場、空き地、公園、墓地などで、石の下や割れ目、コンクリートブロック、側溝や割れたコンクリートの隙間、石垣の隙間、塀の下部、側溝の中、ベンチの下、大型のゴミ箱の底や下、花壇の敷石の間,などに生息している。管状住居 ...
シミは紙魚と書き、和名はこのような生態と鱗粉で覆われた流線形の形態に由来する。発生は不規則で、年間を通じて卵・幼虫・成虫の各態が見られるが、年3~4世代を繰り返すと考えられる。セイヨウシミの場合、卵期間は45~60日、幼 ...
最近は都市部でもガーデニングや街路樹の花が豊富になってきているため、ミツバチ類が最近増えつつある。公園の樹木の洞などに営巣する例も増えている。そのほか、庭の木の洞やベランダのコンクリートの割れ目、窓の戸袋、天井裏、土壁の ...
セスジユスリカは、汚染の進んだ用水路や河川、湖沼から発生する3月から12月まで発生を繰り返し、初夏~秋にピークとなる。東京では年に8回の発生が可能である(岩熊、1994)。卵は一度に500個ほど、寒天のような物質にくるま ...
ヒメアリは人家周辺の石下や枯れた草木の芯の中などに巣を造り、時には家屋のはめ板の中にも営巣する。雑食性で、砂糖、菓子、乾物などを求めて屋内によく侵入する。ルリアリは草地の石下、林縁部の朽木や枯れ枝の中に巣を造り、肉食性が ...
チャバネアオカメムシはサクラ、クワ、スギほか多種の植物から発生する。エサキモンキツノカメムシはミズキなどから、アカスジキンカメムシはフジ、コナラなど他種から、オオヘリカメムシはアザミ類に多く見られる。ヤニサシガメはマツの ...
穀粉や飼料などから発生し、湿気を含んで変質したものから発生することが多い。ヒメコクヌストやコヒメコクヌストは鶏糞からも発見される。ヒメコクヌストモドキ、オオツノコクヌストモドキは温度25℃、湿度70%条件で乾燥フスマを与 ...
一般の家屋内に普通 に生息しており、書籍の間や畳の隙間などに良くみられる。屋内に生えたカビ類を摂食して繁殖するが、穀粉や細粉状の食品の破片、書籍や壁紙の糊なども食する。その消化管内には多くのカビの胞子を有している。エビオ ...
これらの幼虫は別名ミールワームとも呼ばれ、食虫動物やペットの餌としても知られている。コメノゴミムシダマシは初夏~晩秋まで活動して産卵し、幼虫は秋までに発育した後に越冬して、初夏に新成虫が羽化する。ただし餌条件や、温湿度条 ...
アオゴミムシ、オオアトボシアオゴミムシ、セアカヒラタゴミムシは畑や河原、林縁などに生息し、ハラアカモリヒラタゴミムシ、ヤホシゴミムシなどは樹木の葉上で良く見られる。いずれも夜行性で、夜間に他の昆虫などを捕食する。オオアト ...
ケオプスネズミノミはクマネズミやドブネズミのほか、人をはじめ数十種の哺乳類から吸血する。夏に多く発生する。イヌノミは、イヌのほか多くの哺乳類、時には人を吸血する。幼虫は犬小屋の中やゴミの中に生息する。
エンドウマメゾウムシは、野外でエンドウのさやの表面にインゲン400個の卵を産む。卵期は約10日、幼虫期間は約1ヶ月、蛹期約7日で、合計約1.5ヶ月。成虫は暖地では7月上旬、北海道では8月下旬頃から羽化を開始し、年1回の発 ...
これらのメイガ類は、穀粉をはじめ菓子類、飼料やペットフード、変質した食品などから発生する。スジコナマダラメイガはハチの巣の中から、カシノシマメイガ、コメノシマメイガは、乾燥した鶏糞や鳥の巣な中からも見つかる。 スジコナマ ...
オオユスリカは最も大きなユスリカで、春に富栄養化した湖沼から発生する。年3回の発生が見られ、4月と9月下旬頃にピークが見られる。エリユスリカ類(Orthocladius)属やフユユスリカ類(Hydrobaenus)属の仲 ...
コマルガタテントウダマシは床下などのカビから発生する。チャイロコキノコムシ、フタオビヒメコキノコムシ、フタトゲホソヒラタムシも屋内に発生したカビやカビが生えた食品からは発生するほか、養鶏場で鶏糞から多数発生することもある ...
極めて広食性で、あらゆる乾燥動・植物質を食べるが、最もよく発生がみられるのは、穀粉やその加工食品で、小麦粉、米粉、乾燥麺類、ビスケット、菓子類などである。そのほか唐辛子や胡椒などの香辛料、乾燥果実や干し芋、家畜飼料やペッ ...
幼虫はマツ類、モミ類の材を食するため、マツ材を用いた梁や柱から突然成虫が出てくることがある。またログハウスの外壁から出現することがある。これらは野外で丸太に産卵されたものが建材の中で何年もかけて生育し、羽化したものである ...
オカダンゴムシは土の含水量が20%程度の土壌を特に好み、通常は落ち葉や石の下、植木鉢の下、花壇などに生息している。腐葉土に含まれる腐植物を主な餌とし、これらを堆肥にまで分解してくれるため土壌生物として重要な分解者でもある ...
成虫は冬でも休眠せず、気温が高ければ吸血活動をする。日本で初めて発見されたのは1943年で、近年になって分布拡大させた。ビルの下水槽などから発生し、都市化が進んだ地域ほど多く発生する代表的な都市害虫。地下環境に適応した系 ...
チビタケナガシンクイは成虫、幼虫ともに主に竹材を食し、成虫は春から秋にかけて年3~4回発生する。竹材の糖分の多い箇所を食害し、肉皮や表皮は食害しない。竹材以外にラワン材なども食害することがある。越冬は成虫と幼虫で竹材の中 ...
海外では山地、耕作地、都市を問わず、野外や屋外に生息する。アメリカ南部では下水溝に普通に見られる。爪間板が退化しており、垂直面を登る能力は弱い。
食性は雑食でネズミ類や鳥類から魚、エビ、柿やリンゴなどの果実等多岐に渡り、建物内に住みつき、食品を加害することも多い。日本の在来種であるホンドイタチよりも植物質を好む傾向にある。年1回、春に2~12頭を出産し、餌がたくさ ...
名前にハエと付いているが、カに近い仲間であり、昔はケチョウカと称されたこともあった。日本には73種の分布が知られている(中村、2014)が、問題となるのは主にオオチョウバエとホシチョウバエの2種が問題となることが多い。 ...
ミナミマルツチカメムシは牧草地などに多く、イネ科植物の根や種子を吸汁する。ヒメツチカメムシはイネ科やキク科植物の根際に生息し、成虫で越冬する。ヨコズナツチカメムシは落ち葉の下や地表で生活し、落下したシナサイカチ、アオギリ ...
ツツガムシはムシと名前が付いているがダニの一種。 ネズミ等の哺乳類に外部寄生し、日本では100種以上が生息する。 このうちアカツツガムシ、タテツツガムシ、フトゲツツガムシなど数種類が、衛生害虫として知られる。 人を刺すの ...
ミナミツメダニは稲ワラで作られた比較的新しい畳床で発生する事例が多く、裏面がビニール張りやスタイロ畳で被害が多発する傾向がある。一戸建ての住宅よりもマンション等の集合住宅での被害例が多い。1979年以来多発している原因不 ...
ドクガは年1回発生し、チャドクガは年2回発生する。越冬は、ドクガが幼虫で、チャドクガは卵で行う。越冬した幼虫は4月頃に出現し、6~8月になって成虫となる。木の葉や枝などに200個ほどの卵を産み付けるが、産み付けた後に毒毛 ...
寄生選択性はあまりなく、人間やペットなどからも無差別に吸血する。夜行性で、昼は壁や柱の数mmの隙間に潜んでいて、夜になると徘徊して、人の血を吸う。寝ている間に首や手足など肌の露出部分が被害を受けることが多いが、時には布団 ...
営巣は建築物の外壁がテラス状となっていて、雨のかからない場所に粗末な巣材を積み上げて行う。 通常30~50羽くらいの群を作り、集団で行動する。繁殖は年7~8回行われ、1回に2~4個の卵を産む。雛は生まれて半年ほどで生殖期 ...
平地から山岳部まで普通に見られ、土中や湿った朽木の中に巣を作る。植栽害虫のアブラムシを保護して、その甘露をなめる。糖類のほか、魚や肉類の乾物も好む。7~8月に多数の羽アリが出現する。
成虫の寿命は7~8ヶ月で、24~27個の卵が入った卵鞘を4~6日間隔で一生の間に30回以上も産む。幼虫期間は、好適な温度条件では約6ヶ月である。雌は、雄と交尾しなくても繁殖が可能である(単為生殖)。産卵された卵鞘の9%が ...
トビカツオブシムシは年に2世代発生し、成虫で越冬する。成虫の寿命は1年内外で、その間に約250個の卵を産む(安富・梅谷、1995)。ハラジロカツオブシムシは、1年に3世代が発生すると考えられている。成虫は春に餌上や壁の割 ...
トビケラ類は日本に約350種ほど、カワゲラ類は約160種が分布しており、問題となる種類の多くは、成虫が初夏に出現する。トビケラ類の幼虫は水中で小石や落葉片等を糸でつづった円筒形の巣の中に入り、蓑虫のように水中を動きながら ...
一般的に年3~4世代を繰り返し、寿命は2~数ヶ月。翅はなく飛ぶことはできないが、腹部に跳躍器という器官があり、数cm~数十cm飛び跳ねることができる。土壌の中や腐敗植物、樹皮下、水面、海岸の岩礁上などさまざまな環境下で生 ...
通常は屋外の地面に巣穴を掘って生活しているが、下水構内で生活していたり、街中の近所のゴミ集積場や犬小屋の周りに巣を作っていることもある。あまり高所移動は得意ではない。妊娠期間は約21日で一度に平均8頭を生む。生後3ヶ月か ...
ナナホシテントウは成虫・幼虫ともに、植物の枝や葉の表面を動き回りながら害虫のアブラムシを捕食する。真夏にはススキの根元などに成虫が集まって夏眠する現象が見られる。ナミテントウのように大集団で越冬することはない。
ナミテントウは成虫・幼虫ともに植物につくアブラムシを食べる。幼虫は黒くトゲが表面に多数生えており、植物の枝や葉の表面を動き回りながらアブラムシを捕食する。卵から成虫になるまで約3週間程度で、3~11月まで活動し、成虫で越 ...
ナメクジ類は生活に多量の水を必要とするため、草地や石の下や落ち葉の下など常に湿った環境に生息し、植物質や腐葉土を餌としている。雌雄同体のため、単体でも繁殖が可能である。チャコウラナメクジは春頃に50個ほどの卵を産み付ける ...
「センチ」は便所の意味で、人畜の糞、畜舎、動物の屍体などから発生し、肉も好む。ニクバエ類は胎生で、雌成虫は卵ではなく1齢幼虫を産出する。蛹で越冬し、盛夏に活動のピークがある。
ニセケバエ類は日本に6種分布し(三枝、2014)、幼虫は主に腐敗した植物質を餌としており、堆肥、腐った果実、糞尿、腐敗した樹皮下、時にはキノコなどからも発生する。食品製造工場内では、排水溝に滞留した汚泥から発生することが ...
通常は草むらや低木の上などで生活しており、繁殖期以外は水辺を必要としない。食性は肉食性で、小さな昆虫類やクモ類を捕食する。4月から6月になると水田などの浅い水辺で繁殖する。また、乾燥にも比較的強く、狭い緑地でも生息可能な ...
春に冬眠からさめて活動を開始、7月頃に2個の卵を戸袋の中や天井裏等に産む。3ヶ月ほどで孵化し、11月まで活動する。昼間は物陰に隠れているが夜になると動き始め、虫が集まる街灯やガラス窓、軒先等で虫を待ちかまえる。
ヌカカは春から秋にかけて、多くの家畜や人を吸血する。微小で、止まると平たくなるため衣類の中にも潜り込んで吸血する。照明にも誘引され、網戸の目を容易に潜り抜けて、屋内で被害にあうこともある。水田地帯ではホシヌカカなど、山間 ...
野山で生活せず、都市部や住宅街を徘徊しながら餌を探し生活する。最近では野良猫が生活する地域の住民が猫に避妊手術や去勢手術を施し、個体数が一定以上増えないようにしたうえで、給餌を行う「地域猫」といった考え方も出てきている。
屋内では動物の巣やペットの寝床、大発生すると室内のチリの中にも見られるようになる。幼虫は寄主の巣内のゴミの中などに含まれている有機物を食べて発育する。成虫のみが雌雄ともに吸血し、ネコに限らず人間や他の動物の体に取り付く。 ...
穀類・穀粉から加工食品に至るまで幅広く食害する。 穀粒そのものは食害せれにくく、糠や小麦粉といった穀粉や細かく砕かれた穀類、お菓子類を好む。粒のままの穀類では胚芽部分のみを食べる。 近縁のオオメノコギリヒラタムシは、砕け ...
穀粉をはじめ、穀類、乾燥果実、菓子類などきわめて多くの食品から発生する。また飼料やペットフード、時にはドライフラワーなどからも発生する。穀粒では胚芽部を好んで摂食するため、玄米が白米のようになる。自然状態では鳥や蜂の巣か ...
後脚の腿節がノミのように太いハエ類で、日本に127種の分布が知られており(中山・後藤、2014)、多くは野外に生息するが、一部の種類は屋内で発生する主要なコバエ類としても知られる。動作が活発で、僅かな隙間からも入り込むた ...
イエバエなどの小昆虫に飛び掛って捕食する。網を張らない徘徊性のクモであるが、ハエを襲う時には、糸を固定して引きながらジャンプし、また高所からの降下時も常に糸を引いている。屋内に周年生息し、冬でも出現する。チャスジハエトリ ...
夜行性で木や外壁を登ることができる。繁殖の際は土に巣穴を掘るか、木の洞を利用することもある。 果実類を最も餌として好むが、昆虫類や甲殻類、両生類、爬虫類も食べる。東南アジアや中国南部が原産で帰化種と考えられている。
落葉や石の下などで生活し、年に数世代発生する。成虫、幼虫とも小虫を捕食する。母虫は土に孔道を作り、中に30~50個程度の卵を産み、幼虫を保護して育てる。
繁殖は一夫一婦性で3月から7月に繁殖期を向かえ、この時期はなわばり意識を強く持ち、人がなわばりに侵入すると攻撃されることもある。一度の産卵で3~6個の卵を産み、繁殖期が終わると大集団でねぐらを作る。雑食性で、小動物、肉類 ...
家屋内で発生した場合、建物の隙間の他、家具の中に営巣することもある。また、家ネズミの中で最も体が小さく、10mm程度の隙間からでも侵入可能である。妊娠期間は約20日で一度に平均6頭を生む。生後2ヶ月で繁殖可能となる。寿命 ...
ハナアブは外見がハチに似ており、一見ハチのようにも見え、またアブと名が付いているが、人を刺すことはないハエの仲間である。ハナアブの幼虫は下水溝や便池といった、汚れた水の水中に生息する。この幼虫は長い尾を持つその異様な姿か ...
ハバチ類は植物を餌とする。種類によっては木の幹の中に食い入るものもいる。 ツツジの大害虫として知られるルリチュウレンジの場合、年3~4回発生し、5月頃から姿が目立ち始める。幼虫は黒色だが一見してガの幼虫にそっくりである。 ...
サンゴジュハムシは5~6月に出現し、茎の中に卵を約10個産み、その表面を糞で塗布する。卵で越冬し、初春から幼虫は新芽を食べて成長し、羽化後は成虫も同じく葉を食害して穴だらけにする。ニレハムシは成虫で越冬し、4月下旬から現 ...
ハヤトビバエ類(フンコバエ類)は、日本に82種が分布し(林、2015)、通常は林床の落葉の中や湿地帯などに見られるが、畜舎や汚泥埋立地のほか、マンションなどの屋内から多数発生するなどして不快害虫とされるものもいる。幼虫は ...
人のみに寄生するダニの一種。通常の疥癬症では感染力はそれ程強くないが、重傷型のノルウェー疥癬では、100万~200万ものヒゼンダニが生息し、接触、寝具、落下した皮膚屑等を介して感染し、大きな問題となる。卵から孵化すると幼 ...
ヤブカ類は、イエカ類と異なり、昼間に吸血活動をする。ヒトスジシマカはその最も代表的な種類である。発育の最適温度環境は25℃~30℃で、産卵から羽化までの日数は2週間前後である。越冬は卵で行う。庭先や墓地、林中に生息し、墓 ...
イエバエに似ているが、やや小さく、翅脈にも明らかな相違がある。左右の翅の一部を重ねてとまるため、イエバエよりほっそりして見える。発生源は畜舎や鶏舎、堆肥、厨芥などだが、イエバエに比べてより含水量の少ないものから発生する。 ...
成虫は、通常は年に1回、条件によっては2年に1回の発生になり、4月下旬~5月頃に羽化出現する。幼虫期間が非常に長く、越冬も幼虫で行う。野外ではスズメやハトなどの鳥の巣から発生している。 幼虫は羊毛や絹などの衣類を食害する ...
野外では枯枝や干草などから発生し、秋に大量に屋内に飛来することがある。屋内ではカビの生えた食品や壁紙などから発生する。雌は1ヶ月に約80個産卵し、卵期は約2週間。幼虫は糸で作ったテントの中に群居し、約1ヶ月で成虫となる。 ...
カミキリモドキより多量のカンタリジンを体液に含んでおり、飛ぶことはできない。幼虫はハナバチの巣に寄生し、成虫は林床や草地を徘徊する。
野外では樹皮下、枯れ枝、枯れ草、ハチ及びアリの巣などで発見され、カビの胞子や菌糸、分解植物質を食する。 屋内ではブドウ酒庫、食品倉庫、食品、生薬、壁紙、畳など、カビの生えやすいところで発見される。したがって、冷蔵庫の裏や ...
成虫は、通常は年に1回、条件によっては2年に1回の発生になり、4月下旬~5月頃に羽化出現する。幼虫期間が非常に長く、越冬も幼虫で行う。野外ではスズメやハトなどの鳥の巣から発生している。 幼虫は羊毛や絹などの衣類を食害する ...
ヒョウヒダニ類は、室内塵から最も普通に検出されるダニ類で、人の垢やフケ、塵の中の有機物を餌としている。室内の塵や埃の中、ぬいぐるみ、寝具やソファーなどに生息している。一年中屋内で検出されるが、湿度の高い6月に特に多くなる ...
ヒョウホンムシ類は、いずれも乾燥動植物質を食害するほか、殺そ剤に混ぜた飼料やネズミの死骸からも発生するため、一般家屋やビルの天井裏などでもよく発見される。ニセセマルヒョウホンムシは、左右の翅が融合しており、後翅がないため ...
一見ハチのようにも見えるがハエの一種。空中を静止しながら飛行する姿をよく見かける。幼虫はハエのウジに似た姿で、植物の枝や葉の上をはい回りながらアブラムシやカイガラムシ等の微小昆虫を捕食する。 成虫は花の蜜を餌とする。
暖房などの条件によっては、時に年2回発生する場合もあるが、通常は年1回の発生で、成虫は5~6月ころに現れる。好んで食害する乾材はラワン、ナラ、ケヤキなどである。幼虫はデンプンの含有量が3%以上の辺材部を食し、1%以下の心 ...
コクヌストモドキと似ているが、飛翔できない点が生態的に大きく異なる。また、耐寒性もやや強く、発育零点(発育が可能な温度)は17℃前後である。温度25~35℃が発育に適し、餌の種類や温度、湿度の条件によって発育期間は大きく ...
雌のみの単為生殖によって増殖し、雄は発見されていない。その消化管内には多くのカビの胞子を有している。生活に好適な条件は、温度25~29℃、湿度75%以上で、 カビが生える高温多湿を好み、屋内に生えたカビ類を摂食すると繁殖 ...
日本では60種ほどが知られている。主に5~10月に発生し、日没と日の出前後の時間帯に、群を成して襲来し、髪の中に潜り込んで吸血することも多い。また曇りで高湿度の時には日中も吸血することがある。山村部や別荘地では建物周辺で ...
ベッコウバチ類は日本に80種以上が分布し、いずれもクモを狩る。ベッコウバチは7~9月に出現し、小動物の穴や石垣の隙間、石の下などに巣を作る。毎年同じ場所に巣を造る習性があるため、数十匹が集団営巣することもある(松浦、19 ...
全国の野山に広く分布し、シカやクマなどの大型野生哺乳類や放牧牛に多数寄生するほか、多くの小型哺乳類や鳥類にも各種が寄生する。大型野生哺乳類が濃密に生息する地域では、生息密度も非常に多くなる。温血動物に取り付いて吸血し、満 ...
マツカレハは年1回の発生で、越冬した幼虫は4月頃から活動し始め、6月頃まで活発に活動する。6月~10月に成虫が出現し、マツの樹上に数百の卵を産み付ける。夏~秋に孵化した幼虫は、10月末頃になると樹皮の間等に集団で潜り込み ...
マムシは基本的に夜行性であり、昼間は草むらなどに隠れている。山地森林や周辺の田畑にも生息し、カエルやネズミなどを中心に捕食する。人家は避ける傾向があるが餌を求めて庭に進入することがある。8~9月に交尾をし翌年の8~10月 ...
ミイデラゴミムシは民家周辺のほか市街地にも生息している。コホソクビゴミムシ、オオホソクビゴミムシは、河原や比較的乾燥した場所に生息していることが多い。いずれも4~10月に活動し、昼は石の下などにいる。土中や崖の隙間の中で ...
アメリカミズアブは、晩夏から秋にかけて成虫が多数認められるようになる。 東京では、8月から10月にかけて普通に見られる。 幼虫は、腐敗した生ゴミ、畜鶏舎に堆積した糞、便池および動物の腐肉などで発育する。コウカアブもほぼ同 ...
ムクドリは夕方になると集団で樹木にねぐらを形成し、朝になると小規模の群れとなって餌を探しに散り散りになっていく。春から夏にかけ繁殖期に入ると集団には加わらず、つがいで樹洞やビルの隙間に営巣するようになる。一度の産卵で4~ ...
大型で全身毛むくじゃらの、体型・行動ともにアブに似た虫。平地の草原や明るい林で見られる。 地上近くを這うように飛ぶ。幼虫は森林内や河川沿いの湿った地表、落ち葉の下等にいて、他の昆虫の幼虫を捕食して生活する。成虫は春~秋に ...
ヤケヤスデは、地表の石の下や落ち葉の中、腐葉土や堆肥の中などに生息し、雨が続いて土の含水量が多くなると、上方に這い上がる習性があることから、家の外壁などを多数這い上がる。屋内への侵入は梅雨の時期に多く、また秋の越冬時や大 ...
幼虫は、庭の植栽の地面や建物の基礎周辺に生えたコケ類、屋根や軒、板塀などに生えているコケ類を食べて育ち、壁面を這い上がったり、屋根から糸をひいて降りてきて、屋内にも良く侵入する。関東では、成虫は3月下旬~4月下旬、6月下 ...
一般住宅に生息するが、住宅付近の雑木林の樹液でも生活できる半屋外生息種である。近年は住宅の密閉度が高まり、屋内と屋外を行き来する生活が難しくなり、さらに屋外の樹林が消滅したりして生息環境の劣化が、市街地からの減少傾向の要 ...
社会生活を営むことが知られ、女王、王、副女王、副王、職アリ(働きアリ)、兵アリなどの階級制度があり、完全な分業を行なっている。有翅虫(羽アリ)は、巣から飛び立ち地上で羽を落として交尾を行ない、新しい巣を作る。 木材を最も ...
5月から10月(特に6月~7月)気温が25℃以上で雨が降っているときや、雨上がりに特に多く見られる。11月~4月は土壌、コケ、落葉、石の下などで越冬を行う。サル、シカ、ウサギ、カモシカ、タヌキなどを吸血対象とし、1回の吸 ...
貯蔵されたアズキ、ササゲから発生する。幼虫は豆の中で発育し、羽化した成虫は、食をとらずに交尾、産卵を行うため、貯蔵中に増殖する。25℃条件で卵から羽化までに約37日かかる。成虫は10~20日間生存し、約90個の卵を産むが ...
野鳥に寄生し、巣の中に多数見出される。鳥の雛が巣立つ4~7月、9月頃に、巣から這い出して屋内に侵入し、人から吸血する。ワクモは、夏季では卵期2~3日、幼虫期1~2日、若虫期3~5日で、卵から成虫まで5~9日間である。トリ ...
ワモンゴキブリは、暖房設備のあるビル、レストラン、地下街、病院などに住みつき、下水道のマンホールやゴミ処理場、水洗便所の腐敗槽などに生息する。成虫の寿命は約半年~2年で、平均14個の卵が入った卵鞘を4~10日間隔で、50 ...
ワラジムシ類はダンゴムシのように球状にはなれない。含水量が20%程度の土壌を特に好み、昼間は枯葉の下、石の下、ゴミの中、朽木などの湿った場所に潜み、夜に徘徊して腐りかけた植物質を食べる。比較的高所の樹皮下にも潜んでいる。 ...
チャタテムシとはチャタテムシ目に属する昆虫の総称で、世界では1700種ほどが知られています。野外の種類には有翅のものが多く見られますが、屋内で見られるものは、無翅で体長1?2mm程度の微小なものが多くなります。障子にとま ...
ヒメマキムシ類、ハネカクシ類、ケシキスイ類など、各種の甲虫類がカビそのものやカビの生えた食品などから発生します。これらは知らぬ間に突然大発生して不快視されるほか、食品、医薬品、製紙など各種製造工場などでは混入異物となる恐 ...
陸上にすむ節足動物のうち、昆虫に次いで種類の多いグループで、世界中に約32000種、日本でも、約1200種が知られています。 <br />体は頭胸部と腹部に分かれ、頭胸部に4対の肢があります。大きな巣を張って ...
野外に生息するクモ類のなかで、毒牙で人を咬む種類が数種知られており、一般にドクグモと呼ばれている。近年はゴケグモ類が海外から侵入したが、日本の在来種では、被害が出るのはカバキコマチグモだけであった。<br /> ...
野外に生息するクモ類のなかで、毒牙で人を咬む種類が数種知られており、一般にドクグモと呼ばれています。日本の在来種では、毒グモは以前まではカバキコマチグモだけでしたが、近年はゴケグモ類が海外から侵入しました。<br ...
ゴキブリ類(ゴキブリ目BLATTARIA)は3億8千年前に地球上に出現した古い系統の昆虫で、形態的に大きな変化をしないまま、現在もたくましく繁栄している昆虫です。ゴキブリの語源は「御器囓り」で、蓋付きお椀に齧りつく虫とい ...
ゴキブリ類(ゴキブリ目BLATTARIA)は3億8千年前に地球上に出現した古い系統の昆虫で、形態的に大きな変化をしないまま、現在もたくましく繁栄している昆虫です。コオロギやバッタ(バッタ目)やシロアリ(シロアリ目)に近い ...
シロアリ類はシロアリ目に属する昆虫の総称で、一般のアリ類の仲間と混同されやすいですが、分類学的にはアリ類よりもむしろゴキブリ類に近縁な昆虫です。<br /> シロアリは社会生活を営むことが知られ、女王、王、副 ...
日本の代表的なシロアリは、地下を移動して木材を加害する「地下シロアリ」(ヤマトシロアリとイエシロアリ)ですが、ほかに乾燥した木材を加害する「乾材シロアリ」の仲間もいます。<br /> レイビシロアリ科に属する ...
イエダニは1913年にエジプトで初めて発見されたダニで、家ネズミの血液を吸うダニですが、しばしばヒトからも吸血し、昔から家でダニに刺されたと言った場合には本種を指すほど一般化しています。刺される部位は脇、腹や腰部、陰部、 ...
ワクモ、トリサシダニともに体長1.0mm弱で、未吸血時は灰白色ですが、吸血すると赤色になります。体色や形態は、ネズミにつくイエダニによく似ています。<br /> トリサシダニやワクモは鳥の巣に生息し、そこから ...
人が活動する室内の塵埃には、チリダニ類、ツメダニ類、コナダニ類、ササラダニ類、ホコリダニ類、ニクダニ類など様々なダニ類が生息しています。中でも気管支喘息の原因種として知られるチリダニ類、刺咬性のダニ類として問題となるツメ ...
コナダニ類は食品害虫として有名で、主な種類はケナガコナダニです。体長0.5mm以下の後部に多数の毛がある白色半透明のダニです。乾物、調味料、パン粉、味噌、菓子類など多種の食品で発生することが知られています。好適な繁殖条件 ...
人に寄生するダニとして、ヒゼンダニやニキビダニが知られていますが、特にヒゼンダニが重要です。<br /> ヒゼンダニは人固有の寄生性ダニで、疥癬症の原因種として知られています。体長は 0.2? 0.4mm、円 ...
タカラダニは、「宝」ダニの意味で、この仲間には鮮やかな赤色を呈する種類が多くいます。この仲間は、自由生活性で、幼虫期には昆虫やクモなどに寄生しているものが多く、それらは寄主の体液を吸って満腹になると地上に落ちて若虫になり ...
マダニ類は、全国の野山に広く分布し、シカやクマなどの大型野生哺乳類や放牧牛に多数寄生するほか、多くの小型哺乳類や鳥類にも寄生します。<br /> ヤマトマダニやフタトゲチマダニなどは、人間に取り付くと脇の下や ...
スズメバチは、ハチ目、ススメバチ科、スズメバチ亜科に属する昆虫の総称で、日本国内に3属16種が分布しています。オオスズメバチ、キイロスズメバチ、コガタスズメバチ、クロスズメバチなどがよく見られます。<br /> ...
アシナガバチは、ハチ目、スズメバチ科、アシナガバチ亜科に属するハチの総称です。日本にはフタモンアシナガバチ、セグロアシナガバチ、キアシナガバチなど11種が分布しています。<br /> アシナガバチは女王バチだ ...
ミツバチは、ハチ目、ミツバチ科に属する昆虫の総称です。日本には明治10年以来導入されたヨーロッパ原産のセイヨウミツバチと在来種のニホンミツバチの2種が分布しています。<br />ニホンミツバチはセイヨウミツバ ...
ベッコウバチ類、アナバチ類、ドロバチ類は、それぞれハチ目のベッコウバチ科、アナバチ科、ドロバチ亜科(スズメバチ科)に属する昆虫の総称です。いずれもスズメバチ(スズメバチ亜科)のように攻撃的ではありませんが、家屋周辺に営巣 ...
クマバチは、ハチ目、コシブトハナバチ科の1種で、単独性ハナバチ類に属しています。体長21?23mmで、体は光沢ある黒色で、胸部は黄色毛を密生しています。成虫は4?11月に出現し、5月頃から巣を造り始めます。巣は通常、枯れ ...
ハチ類は分類上、二つのグループに分けることができ、一つはスズメバチのように体型的に胸と腹が大きくくびれているもの(細腰亜目)、もう一つがハバチのように、体型的にくびれが全くない寸胴の体型を持つもの(広腰亜目)です。細腰亜 ...
南西諸島を除く日本では、いわゆる毒ヘビを見ることは少なく、一般家屋の周辺に現れるヘビ類は無毒の種類が多い。アオダイショウ、ヒバカリ、シマヘビなど数種類おり、そのなかでも天井裏や床下に住み着くケースはアオダイショウが最も多 ...
夜に照明に多数飛来して不快にさせる多種多様な昆虫がいます。野外で生活する昆虫たちは、生態系の多様性を構成する一員ですので、むやみに殺さないようにしたいのですが、家屋への飛来量が多過ぎたり、屋内に侵入した場合には防除の対象 ...
夜に照明に多数飛来して不快にさせる昆虫が多種多様な昆虫がいます。野外で生活する昆虫たちは、生態系の多様性を構成する一員ですので、むやみに殺さないようにしたいのですが、家屋への飛来量が多すぎたり、屋内に侵入した場合には防除 ...
ノミ類は体長数mmの小さな吸血性昆虫で、成虫はほ乳類や鳥類に寄生、吸血します。ペストや発疹熱などの感染症を媒介し、世界で約1꼀種が知られ、国内では約80種が知られています。成虫は褐色で、普通、雄は雌より小さく ...
シラミ類は世界で約300種、国内では40種程度が知られています。全ての種が人畜の外部寄生虫で、吸血だけではなく各種の感染症を媒介します。<br /> シラミ類は国内では第二次世界大戦直後に感染症対策としてDD ...
トコジラミ類はカメムシ目トコジラミ科Cimicidaeに属する昆虫の総称で、別名ナンキンムシ(南京虫)とも呼ばれています。この呼び名のように中国では古来から代表的な吸血害虫として知られ、「臭虫」と漢字で書かれています。ト ...
アリガタバチ類はハチ目、アリガタバチ科の寄生蜂で、外見がアリに似ているのでこのような名前が付きました。世界で500種以上が知られています。甲虫類の幼虫に寄生しますが、家屋内に発生した甲虫類に寄生して大発生し、人を刺す被害 ...
ムカデは節足動物門唇脚綱に属し、漢字で百足と書くように、脚の多い動物です。世界で約3000種、日本で約130種が知られています。<br /> ヤスデと似ているが、ヤスデが各体節に2対ずつ肢があるのに対し、ムカ ...
ヤスデ類は倍脚綱に属する小動物で、各環節に脚が2対ずつ生えている。世界で約8000種、日本では250種以上が知られている。落葉下、石や倒木の下などに生息し、腐植物質を食べている。個体数が少ない場合には特に問題がないが、時 ...
ワラジムシ、ダンゴムシ、フナムシなどは、節足動物甲殻網のワラジムシ目に属する小動物で、日本ではおよそ100種が記録されています。これらの小動物は腐りかけた植物質を堆肥にまで分解してくれるため、野外の掃除屋として役立ってい ...
ゴミムシはオサムシ科に属する昆虫の総称で、日本では1000種以上が知られています。大きさも数mmから数cmまで様々で、黒色のものが多いが緑や藍の金属光沢を持つ種類もあり多彩です。湿地、樹上、海浜、洞くつ、草地や河原など生 ...
カマドウマ科に属する昆虫は国内に14種ほど生息する。<br />バッタの仲間に属する昆虫であるが、翅が全くない。昔の台所にあったかまどに良く出現し、背中が大きく丸まって馬の背に似ることからこの名が付いた。家庭 ...
日本では約25種が知られ、体色は暗褐色から赤褐色のものが多い。尾角がハサミ状になっている。主として堆肥、落葉、ゴミ捨て場、石の下など日の当たらない湿気の多い場所に生息する。<br />一般に小さな虫を捕食する ...
体色は白色、褐色、緑色、紅色などさまざまで、体長は2?3mmのものが多く、ムラサキトビムシは体長1.2mm内外で、体色は赤紫色です。翅はなく飛ぶことはできませんが、腹部に跳躍器という器官があり、数cm?数十cm飛び跳ねる ...
一般に家屋害虫としてキクイムシと言った場合には、ヒラタキクイムシ科を指すことが多く、その主な種類はヒラタキクイムシです。<br /> このほか、種類を確かめずにナガシンクイ科やシバンムシ科の木材害虫も含めてキ ...
ナガシンクイムシは、コウチュウ目ナガシンクイムシ科の総称です。世界に500種が知られ、主に熱帯地方に分布し、日本には16種が分布しています。シンクイムシ(芯食い虫)の名の通り、穀物や木材の中に食い入って食害します。日本で ...
シバンムシは、コウチュウ目シバンムシ科に属する昆虫で、世界で2000種以上が知られ、日本には約60種が分布しています。その中には食品害虫として有名なタバコシバンムシやジンサンシバンムシもおりますが、ここでは、ケブカシバン ...
家屋の木材を加害する害虫として、タマムシ科、カミキリムシ科に属する種類がいくつか知られています。<br /> タマムシ類(タマムシ科)は日本に約200種が分布し、いずれも野外に生息しています。しかし、クロタマ ...
植栽害虫とは家の庭に植えられた樹木や草花を食害する昆虫を指します。<br /> 食害する昆虫として桜の害虫として有名なアメリカシロヒトリがあります。桜の害虫として有名ですが、桜以外にも百数十種の広葉樹の葉を食 ...
サンゴジュハムシは5?6月に出現し、茎の中に卵を約10個産み、その表面を糞で塗布します。卵で越冬し、初春から幼虫は新芽を食べて成長し、羽化後は成虫も同じく葉を食害して穴だらけにします。ニレハムシは成虫で越冬し、4月下旬か ...
多くの種類では成虫は6?8月に発生しますが、マメコガネは5月から見られます。芝草害虫のウスチャコガネは、4?5月に出現します。幼虫は土中に生息し植物の根を食べます。幼虫で越冬するのが普通ですが、種類によっては成虫で越冬す ...
庭の草花や野菜畑に群をなしてたかる姿をよく見かける小さな虫です。よくゴキブリをアブラムシと呼ぶことがありますが、ゴキブリとは全く別の虫です。カメムシやセミに近縁の虫で、日本には名前の付いている種類だけでも700種以上いま ...
日本には少なくとも700?800種は生息すると見られていますが、分類研究があまり進んでいないため正確な生息種がはっきりしません。体全体をロウ物質で覆い、一見虫ではなく白い貝殻状のものに見えます。実際はカメムシの仲間です。 ...
カタツムリの近縁種で体表面は粘液で覆われています。日本では約10種が知られており、カタツムリと同じく大小2対の触角と先端の眼を持っています。 湿った環境を好み、石の下や、落ち葉の下を生息場所としています。また、雌雄同体の ...
ドクガ類(ドクガ科)には無害な種類も属していますが、ドクガやチャドクガなどの種が被害を与えることで有名です。<br /> ドクガは年1回発生し、チャドクガは年2回発生します。 どちらも越冬は幼虫で行い、 越冬 ...
イラガ類(イラガ科)の幼虫はガの幼虫らしくない形で、毒棘をもっており、触れると激しい痛みを覚えます。<br /> 通常年1回、時には年2回発生し、幼虫は夏から秋にかけて現れ、特に9月に多く見られます。越冬は樹 ...
マツカレハは越冬した幼虫は4月頃から活動し始め、6月頃まで活発に活動します。<br /> タケノホソクロバは竹や笹から発生し、幼虫は5?9月頃に見られ、蛹で越冬します。成虫は黒い小さな蛾ですが、幼虫は毒針毛を ...
衣類などの繊維製品を加害する主な害虫としては、ガの仲間のイガ類と、甲虫のカツオブシムシ類がありますが、ここではイガ類について取り上げます。イガ類は、イガとコイガの2種が主な害虫です。<br /> これらの幼虫 ...
衣類などの繊維製品を加害する主な害虫としては、甲虫のカツオブシムシ類とガの仲間のイガ類がありますが、ここではカツオブシムシ類について取り上げます。カツオブシムシ類は、ヒメカツオブシムシとヒメマルカツオブシムシの2種が主な ...
アブはハエ目、短角亜目、アブ科に属する昆虫の総称です。日本には約100種が分布しています(早川、1994)。ハエに体型が似ていますが、眼が大きく、触角は太く短く尖っています。最も大型の吸血昆虫ですが、雌成虫のみが吸血しま ...
ヌカカはハエ目、長角亜目、ヌカカ科に属する昆虫の総称です。糠のように微小なカ(蚊)という意味が名前の由来ですが、カ(蚊)とは違う科の昆虫です。世界中に約4000種、日本では約40種ほどが知られています。<br /& ...
ブユ(別名:ブヨ)はハエ目、長角亜目、ブユ科に属する昆虫の総称です。形はハエに似ていますが、微小で、多くは3?5mm程度のものです。日本には約60種が分布しています(早川、1994)。<br /> 吸血するの ...
体色は茶色で背面に縦の3本の模様を持ち、体を伸縮させることで移動する事が可能で、体長は通常2cmですが、伸びた状態だと5cmほどになります。雌雄同体のため、単体でも繁殖が可能です。普段はタヌキ、シカ、サルなどを吸血してい ...
夜間、光に誘引されて家屋に飛来する甲虫類の中に、虫体や分泌液に触れると皮膚炎などの被害を生じさせるものがあります。アオバアリガタハネカクシの仲間と、カミキリモドキ類です。これらの虫に対しては、素手で掴まえたり、あわてて潰 ...
ツチハンミョウ類はコウチュウ目、ツチハンミョウ科に属する昆虫で、日本には15種類が分布しています。<br /> いずれの種類も体長1?3cm、藍色で腹部が非常に大きく、飛ぶことはできません。幼虫はハナバチの巣 ...
メイガ類はチョウ目メイガ科に属する昆虫で、その多くは野外性のガで、農業害虫と知られているものも少なくありません。またメイガの仲間には、貯蔵穀類や穀粉、その加工品などを食するものもおり、いくつかの種類は世界的な食品害虫とな ...
ゴミムシダマシ類(ゴミムシダマシ科)は世界に約16000種の知られる大きなグループであり、日本にも300種以上が分布しています。そのほとんどは野外に生息しており、林内の朽木や海岸の砂地など様々な環境で生活しています。一部 ...
シバンムシは死番虫と書き、英名のdeathwatchを直訳したものです。名前の由来は、約3300年前のエジプトのミイラと一緒にこの虫の死体が出てきたからだという説があります。一方、食材性のシバンムシの中には、孔道の中で音 ...
コクヌストモドキ類は甲虫目ゴミムシダマシ科に属する昆虫で、コクヌストモドキとヒラタコクヌストモドキの2種が特に食品害虫として重要な種類です。<br /> 両種の形態は酷似しており、体長3?4mm程度、細長く銅 ...
甲虫目のホソヒラタムシ科、ヒラタムシ科に属する昆虫は、体長数mmの小型のものが多く、野外では樹皮下などに生息しています。ここでは、これらのグループに属するもので、食品害虫として知られているものを解説します。<br ...
コナナガシンクイはコウチュウ目ナガシンクイムシ科に属する昆虫です。ナガシンクイムシ科は、世界に500種が知られ、主に熱帯地方に分布し、日本には16種が分布しています。木材、竹材を食べるものが多く、チビタケナガシンクイなど ...
コクゾウムシ類は甲虫目オサゾウムシ科に属する昆虫で,コクゾウムシ、ココクゾウムシ、グラナリアコクゾウムシの3種がコメ,ムギ,トウモロコシなどの重要な害虫として知られています。日本国内では、この中でも特にコクゾウムシが最も ...
マメゾウムシとは、コウチュウ目マメゾウムシ科に属するものの総称です。<br /> 幼虫は植物の種子を食べて育ち、一部の種類が豆の大害虫となっています。これらは、野外に生息して畑の豆を加害する種類と、倉庫などに ...
カツオブシムシ類(カツオブシムシ科)は世界に約700種、日本に40種ほどが分布し、その約半分が害虫として知られ、全国に広く分布しています。一般に乾燥動物質を餌とし、好んで鰹節や煮干しを食い荒らすことからこの名が付けられま ...
ヒョウホンムシ類(ヒョウホンムシ科)はシバンムシ類に近縁の甲虫で、世界に約580種、日本には7種が分布しています。動物標本をよく食害するのが名前の由来で、やはり乾燥動植物質を食べる害虫として知られています。<br ...