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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハチ目 ベッコウバチ科 Pompilidae、アナバチ科、スズメバチ科 Vespidae ドロバチ亜科

ベッコウバチ類 Pompilidae
アナバチ類 Sphecidae
ドロバチ類 Eumeninae

主な種類

ベッコウバチ類
 ベッコウバチ Cyphononyx dorsalis ほか
アナバチ類
 アメリカジガバチ Sceliphron caementarium (Drury) ほか
ドロバチ類
 スズバチ Eumenes decorata (Smith)
 トックリバチ Eumenes micado Cameron ほか

害虫のカテゴリ

刺咬害虫、有毒害虫、不快害虫、文化財害虫、家具害虫

形 態

 ベッコウバチ類のベッコウバチは、体長15〜28mm、体は黒色で、頭、翅、脚は黄褐色。
 アナバチ類のアメリカジガバチは、体長20〜26mm、体は黒色で、黄色の斑紋を持つ。
 ドロバチ類のスズバチは、体長20〜30mm、体は黒色に橙黄色の斑紋を持ち、腹部第一節は細くくびれる。

分 布

 ベッコウバチ類のベッコウバチは、本州、四国、九州に分布する。
 アナバチ類のアメリカジガバチは、戦後にアメリカから侵入し、現在は全国に分布する。
 ドロバチ類のスズバチは、北海道から九州まで分布する。

被 害

 ベッコウバチ類、アナバチ類、ドロバチ類は、スズメバチのように攻撃的ではないが、家屋周辺に営巣して恐怖感を与え、巣を壊したり、誤って触れたりすると刺される。家屋の床下や軒先等に巣を作る種類が、泥などの巣材によって建材や家具などを汚染する被害を起こす。

生 態

 ベッコウバチ類は日本に80種以上が分布し、いずれもクモを狩る。ベッコウバチは7〜9月に出現し、小動物の穴や石垣の隙間、石の下などに巣を作る。毎年同じ場所に巣を造る習性があるため、数十匹が集団営巣することもある(松浦、1994)。
 アナバチ類は日本に200種以上が知られ、各種昆虫やクモなどを狩る。アメリカジガバチは6〜9月に出現し、人家の周辺に多く、各種のクモを貯えて幼虫の餌にする。コンクリート壁や土壁などに長さ約10数cm、幅約4cmの細長い粘土の巣を造る(松浦、1994)。
 ドロバチ類は日本に30種以上知られ、主にガの幼虫を狩る。スズバチは8〜9月に出現し、各地の平地や低山地に普通に見られる。家屋の壁や塀、柱などに粘土で巣を造り、表面には粗い砂を塗り固めます(松浦、1994)。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

ドロバチ

この害虫のグループ
  • ベッコウバチ類 Pompilidae