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害虫の特徴と防除

植栽の有毒な虫(2) イラガ

特 長

 イラガ類(イラガ科)の幼虫はガの幼虫らしくない形で、毒棘をもっており、触れると激しい痛みを覚えます。
 通常年1回、時には年2回発生し、幼虫は夏から秋にかけて現れ、特に9月に多く見られます。越冬は樹上に白く固い卵状の繭を作って行います。 縞模様を持つこの繭は、よく釣り餌として使われることがあります。
 カキやウメ、ナシなどの樹木に付き、これら樹木を加害する農業害虫としても知られています。したがって、このような木が庭にあれば、イラガも生息している可能性があります。

防 除

 林や藪に入るときには長袖シャツに軍手を着用して、肌を出さないようにします。イラガ類のような形の幼虫を見たらに触れないよう注意します。冬に庭木で繭を見つけたら枝ごと取って焼き捨てると、翌年の発生をある程度抑えることができます。
 この虫がついている樹木には、市販の園芸用殺虫剤を散布します。

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