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害虫の特徴と防除

徘徊する不快な虫(7) トビムシ

特 長

 体色は白色、褐色、緑色、紅色などさまざまで、体長は2〜3mmのものが多く、ムラサキトビムシは体長1.2mm内外で、体色は赤紫色です。翅はなく飛ぶことはできませんが、腹部に跳躍器という器官があり、数cm〜数十cm飛び跳ねることができます。
湿った環境や腐った植物を好むので、風呂場や台所などで風通しが悪く、木材などが腐った場合や有機質肥料を与えた植木鉢を室内に持ち込んだ場合などに屋内で大発生することがあります。
土壌の中や腐敗植物、樹皮下、水面、海岸の岩礁上などさまざまな環境下で生活し、腐敗植物や菌類などを食べる種類が多くあります。

防 除

 予防は、発生源となりやすい風呂場や台所(湿気の多い場所)の風通しをよくします。また、堆肥や腐植土、ゴミ捨て場なども発生源となるので、これらの除去や清掃が大切です。
 トビムシ類は一般に殺虫剤には弱いので、不快害虫用のエアゾール剤を虫のいる床面などに噴霧すると効果的です。しかし、発生源を残してしまうと再び発生が起こるので、発生源へのエアゾールを噴霧し、発生源を除去し清掃することが重要です。