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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 HEMIPTERA カメムシ亜目 HETEROPTERA節足動物門 ツチカメムシ科 Cydnidae

ツチカメムシ類 Cydnidae

主な種類

ミナミマルツチカメムシ Aethus indicus (Westwood)
ヒメツチカメムシ Geotomus pygmaeus (Dallas)
ヨコズナツチカメムシ Adrisa magna (Uhler)

害虫のカテゴリ

不快害虫、悪臭害虫、園芸害虫

形 態

 ミナミマルツチカメムシは体長5.5〜7mm、黒色で背面が膨らみ、全体に粗い点刻がある。ヒメツチカメムシは体長4mm、黒色で光沢が強い。ヨコズナツチカメムシは体長14〜20mm、大型で黒く、やや光沢がある。

分 布

 ミナミマルツチカメムシはアジア、オーストラリア、アフリカに分布し、日本では九州と南西諸島に分布。
 ヒメツチカメムシはアジア、太平洋諸島に分布し、日本では本州以南に分布。
 ヨコズナツチカメムシは東〜東南アジアに分布し、日本では本州、四国、九州、対馬に分布。

被 害

 ミナミマルツチカメムシ、ヒメツチカメムシは、夏の夜に照明に多数飛来し、屋内に侵入することがある。捕らえると悪臭を放ち、徘徊する虫によって安眠を妨げられたり、時には就寝中に耳の中に入り込んで被害を与えることもある。
 また都市の街路樹(アオギリ)からヨコズナツチカメムシが発生して、ビルの店舗内に多数の個体が歩行し被害を与えた事例も知られている(中野、2004)。

生 態

 ミナミマルツチカメムシは牧草地などに多く、イネ科植物の根や種子を吸汁する。
 ヒメツチカメムシはイネ科やキク科植物の根際に生息し、成虫で越冬する。
 ヨコズナツチカメムシは落ち葉の下や地表で生活し、落下したシナサイカチ、アオギリ、ケンポナシの種子を吸汁する。
 いずれの種類も夜行性で、夜間照明に飛来する。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

ヒメツチカメムシ

この害虫が属する群