どんな虫にお困りですか?

害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 HEMIPTERA カメムシ亜目 HETEROPTERA カメムシ科 Pentatomidae (ツノカメムシ科 Acanthosomatidae)

スコットカメムシ Menida scotti (PUTON)
(ツマジロカメムシ Menida violacea Motschulsky)
(ベニモンツノカメムシ Elasmostethus humeralis Jakovlev)

害虫のカテゴリ

不快害虫、悪臭害虫、園芸害虫

形 態

 体長約10mm、暗褐色〜藍緑色で銅色光沢があり、背面中央に白紋がある。卵は灰白色、蓋付きの茶碗形で1mm前後。幼虫は、黄褐色で背面と体側に多数の長剛毛がある。(ツマジロカメムシは、体長7.5〜10mm、光沢のある黒紫色で、胸部に黄白色の横帯、中央に白紋がある。ベニモンツノカメムシは、体長10〜12mm、緑の地に暗赤色の斑紋がある。)

分 布

 アジアに分布し、日本では北海道と本州に分布する。
(ツマジロカメムシ、ベニモンツノカメムシは、東アジアに分布し、日本では北海道から九州まで分布する。)

被 害

 晩秋に多数の成虫が家屋に襲来し、視覚的に不快なだけでなく、強い悪臭を放つ。ホテルなどでは、料理に入って食べられなくなる被害、風呂に入って悪臭が付く被害、夜に布団に侵入して不眠にさせる被害などが問題になる。また洗濯物などに悪臭とともにシミを付けて汚染する。越冬から醒める春も被害が起こる。北海道、東北北部で最も被害が多い。(ツマジロカメムシ、ベニモンツノカメムシも、スコットカメムシやクサギカメムシに混じって家屋に侵入する。)

生 態

 年1回の発生で、成虫で越冬する。雌は初夏に産卵し、寄主植物の菓や茎上に1卵を産み付ける。 新成虫は8〜9月に発生し、10月に集合する。交尾後の成虫は、晩秋の晴天温暖な日に一斉に飛び立ち、越冬場所を求めて日当たりの樹木の幹や、暖かな建物の外壁面に飛来する。樹木と建物の間を行き来したり、建物の外壁を暫く徘徊した後、3mm〜数cm程度の隙間を見つけて潜り込む行動を繰り返し、やがて窓の隙間や換気扇口、給排気口などから屋内に侵入してきる。ヤマハンノキ・ミズナラなどから発生する。
(ツマジロカメムシはキイチゴ、クヌギ、フジなどの植物に付き、ベニモンツノカメムシはハナウド、タラノキなどの花に集まる。)

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

スコットカメムシ

この害虫が属する群