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害虫の特徴と防除

アリ

特 長

 アリ類はハチ目アリ科に属する昆虫の総称で、女王アリを中心とした家族的な社会生活を営んでいます。世界中に約9000種が記録され、日本産には260種ほどが分布しています。陸上動物の中では最も繁栄しているグループの1つで、植物の生息しているような場所ではたいてい見かけることができます。大部分は雑食性ですが、より肉食性の強い種、特定の植物をエサとするものなど種類によって食性は多少異なります。
 多くの種類は年に1〜2回、繁殖行動として結婚飛行を行ないます。この際、翅アリの大群が出現し、灯火などに誘引されて家屋内に侵入することがあります。基本的には野外で生活していますが、エサを求めて僅かな隙間から屋内に侵入することもあります。また主に屋内で生活する種類もあります。ここでは屋内見られることが多い種類について取り上げます。
 イエヒメアリは、淡黄色で体長2mm余りの小さなアリです。巣内に多数の女王アリがいるため、繁殖力が旺盛で、あらゆる食品に群がります。暖房の完備された病院やビルなどに生息し、コンクリートの割れ目や隙間などに営巣します。
 オオハリアリは体長4mm余りの黒色の細長いアリです。台所や風呂場の湿った木材中やコンクリートの割れ目の中などに営巣することがあります。腹部先端に毒針を持っており、刺されると強い痛みを生じます。
 トビイロケアリは、体長約3mmの暗褐色のアリで、屋内によく侵入して、食品のほかいろいろな物に群がり不快となり、時には電気製品の中にも迷入します。また園芸害虫のアブラムシを保護し、繁殖を助長します。本種やクロクサアリなどでは、羽蟻が大量に照明に飛来して、不快害虫になることもあります。
 ルリアリは、体長2mm余りの小型のアリで、黒く光沢があります。小さな巣を造る種で、屋内に置いてある物品の僅かな隙間に営巣することがあります。
 アルゼンチンアリは体長2.5mm程度の褐色のアリです。国内では1993年広島県廿日市市で初めて確認されて以来、山口、兵庫、愛知と分布を広げています。1つのコロニーに多数の女王が存在し、頻繁に巣別れを行って成長していきます。本種が侵入した地域では、そこに生息している他の昆虫の種数が著しく減少するなど生態系に与える影響が大きく、外来生物法の対象種に指定されています。

防 除

 庭木や植物を建物の近くに植えすぎると、アリが侵入しやすくなるほか、家屋の建築木材の腐朽を早めますので、家屋の周囲は風通しを良くしておきます。腐った木材や建材があれば早めに除去するか、新しいものと交換します。壁などに皸裂や隙間などあれば、コーキング剤やパテなどで隙間を塞ぎます。屋外からアリが侵入してくる場合には家屋の周囲に粒剤を帯状に散布します。
 さらに屋内への上がり口には殺虫剤エアゾールを帯状に吹き付けて塗布するか、アリガードを設置します。物の隙間や人手が加わった場所、物体の下などに好んで巣を作る種類もありますから、植木鉢やプランターなどは台や棚の上に置き、床に直接置かないようにするか、頻繁に動かすようにします。
 屋内を徘徊するアリには不快害虫用殺虫剤を噴霧すると殺虫できます。糖蜜などの餌を屋外に放置して、アリを十分に集めてからエアゾールを噴霧して殺虫する方法もあります。
 アリがよく見られる場所には、アリ用ベイト剤を配置して巣に持ち帰らせ、巣を駆除する方法が有効です。しかし周辺環境に存在する餌の状況によって、効果に差が出ることもあります。アリが頻繁に出入りする隙間や床下など、巣が近くにある所には、強力噴射のアリ用エアゾールを噴霧します。
 羽アリに対しては、特に夕方以降は窓や出入りを開放しないようにします。飛来数が多い場合には、照明の光を落とすか、近紫外線のでない照明、または黄色い照明に変えます。またアリを誘引しないように、外に光が漏れない場所にライトトラップを取り付けます。

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