どんな虫にお困りですか?

害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ミズアブ科 Stratiomyidae

ミズアブ類 Stratiomyidae

主な種類

アメリカミズアブ Hermetis illucens LINNAEUS
コウカアブ Ptecicus tenebrifer WALKER

害虫のカテゴリ

不快害虫、混入異物

形 態

 アメリカミズアブは、体長15〜20mm、全体に黒色く光沢を帯び、体型が細長く、触角は比較的長くい。雄には、腹部第2節に1対の白色半透明の斑があるが、雌では1対の三角形の黄褐色紋となる。 前脚の附節と後脚の脛節基部は白色である。 幼虫は体長20mm余りに達し、扁平で、濃茶褐色で、ビロード状に全体に無数の黄色微毛がある。
 コウカアブもよく似た色と体型をしているが、触角が遥かに短いことで容易に区別できる。幼虫もよく似ているが、本種の方がよりほっそりしている。

分 布

 アメリカミズアブは北アメリカや中央アメリカおよびハワイなどに産し、日本には、第二次世界大戦後に侵入し、現在では、本州、四国 九州および沖縄に広く分布する。コウカアブは全国に分布する。

被 害

 便池や畜舎、堆積した生ゴミ等から多数が発生し、その姿がハチに似るため非常に嫌われる。ハエの仲間で、刺すことはないが、不潔な虫である。屋内に飛来しやすく、食品への混入といった事故も比較的多い。人体内からウジが排泄された事例もある。

生 態

 アメリカミズアブは、晩夏から秋にかけて成虫が多数認められるようになる。 東京では、8月から10月にかけて普通に見られる。 幼虫は、腐敗した生ゴミ、畜鶏舎に堆積した糞、便池および動物の腐肉などで発育する。
 コウカアブもほぼ同様な生態である。家庭用の生ごみコンポストなどから発生する事例も多い。両種とも屋内への侵入性の強い種類であるため、食品等を扱う場所では衛生上問題になる。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

アメリカミズアブ(成虫)

この害虫が属する群