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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫網 ハエ目 イエバエ科 Muscidae

イエバエ Musca domestica LINNE

害虫のカテゴリ

衛生害虫、不快害虫、混入異物、公害

形 態

 体長6〜8mm、体は灰黒色で前胸背に4本の黒い縞模様がある。雌では両方の複眼の間が、雄より幅広い。

分 布

 世界共通種で、日本でも全国に分布。

被 害

 ハエ類は、サルモネラや赤痢菌、赤痢アメーバや各種の寄生虫、およびポリオウイルス(小児麻痺)を伝播することが知られ、衛生上、極めて重要な害虫である。特にイエバエは病原性大腸菌0-157を媒介することが知られている。

生 態

 畜舎や鶏舎の敷き藁や糞、堆肥、塵芥が発生源となり、ゴミ処分場などから大量発生することもある。成虫の寿命は約1ヶ月で、その間50〜150個の卵塊を4,5回産卵する。卵期間は0.5〜1日、幼虫期間は約7日、蛹期間は約4日で、産卵から成虫羽化までおよそ12日間。成虫で越冬し、春〜晩秋まで発生を繰り返すが、盛夏にやや減少して2山型の発生パターンを示す。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

特記事項

 卵を産み付けられた生ゴミや食べ物は速やかに捨てる。腐った臭いや生臭い臭いに非常に敏感なので、これらの臭いが出るものは速やかに廃棄するか臭いが出ない状態にする。食べ物の残り物を部屋や台所に放置しない。

イエバエ(雌成虫)

この害虫が属する群