どんな虫にお困りですか?

害虫の特徴と防除

ハチ(6) ハバチ

特 長

 ハチ類は分類上、二つのグループに分けることができ、一つはスズメバチのように体型的に胸と腹が大きくくびれているもの(細腰亜目)、もう一つがハバチのように、体型的にくびれが全くない寸胴の体型を持つもの(広腰亜目)です。ハバチ類は日本では600種以上が知られています。
 ハバチ類は植物の葉を餌として生活し、種類によっては木の幹の中に食い入るものもいます。幼虫はガの幼虫に似ていますが腹脚が6対以上もあります。ツツジの大害虫として知られるルリチュウレンジの場合、年3〜4回発生し、5月頃から姿が目立ち始めます。また、一度にたくさんの数の幼虫が現れ、一つの植物の上に群がる様子は特徴です。

防 除

 人には害がないので、応急対策の必要はありませんが、家屋内や外壁などに集まっている虫を殺虫する場合には、不快害虫用エアゾールを噴霧すると殺虫できます。ハバチが付いている植物には、市販の園芸用殺虫剤を散布します。庭の植物につかれないようにするには、発生時期に園芸用殺虫剤を予防的に散布しておきます。