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害虫の特徴と防除

植栽の害虫(3) コガネムシ

特 長

 多くの種類では成虫は6〜8月に発生しますが、マメコガネは5月から見られます。芝草害虫のウスチャコガネは、4〜5月に出現します。幼虫は土中に生息し植物の根を食べます。幼虫で越冬するのが普通ですが、種類によっては成虫で越冬するものも知られています。
 庭木や農作物の新芽や葉、花などを成虫が食害します。幼虫は土中で根(ラッカセイでは莢実も)を食害し、葉のしおれや枯死を招きます。チビサクラコガネ、ウスチャコガネはゴルフ場の芝草の重要な害虫となります。コガネムシ類の成虫は照明に飛来するものも多く、不快害虫にもなります。

防 除

 植物の葉や花に止まっているものや、照明に飛来した成虫は、素早く捕まえて除去します。畑を耕したり鉢土を取り除いた時に幼虫を見つけたら、それらも直ぐに取り除きます。
 防除薬剤としては、コガネムシ用の殺虫剤(スミチオン等)を加害植物に定期的に散布します。市販の性フェロモントラップも有効です。また夜に光に誘引される種類に対しては、電撃殺虫器も効果があります。
 園芸作物などの近くでコガネムシの姿を見かけたら、付近に卵を産み付けた可能性が大きいので、コガネムシ幼虫用粒剤(ダイアジノン等)や乳剤(スミチオン等)を植物のまわりの土に処理します。毎年発生している場合には、春先の苗を植え付ける時にこのような薬剤を土に予め処理しておきます。