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害虫の種別の説明

節足動物門 蛛形綱 真正クモ目 ヒメグモ科Theridiidae ゴケグモ属Latrodectus

セアカゴケグモ Latrodectus mactans hasseltii Fabricius

害虫のカテゴリ

刺咬害虫、有毒害虫

形 態

 体長は雌が10〜14mm、雄が約3mm。雌は球形の腹部に細長い脚を持ち、全身黒で、腹部背面に赤〜黄色の斑紋があり、腹面には砂時計型の赤い大きな斑紋を持つ。個体により背面の斑紋は若干変化する。
 若いクモの腹部はクリーム色で背面に2列6個の黒点があり,脱皮ごとに側面の黒い条斑が目だつようになる。腹面には成体と同じ赤い砂時計型斑紋がある。最後の脱皮を終わって成体になると,黒〜茶色と赤の2色になる。
オスの腹部はやや細長く,メス同様の縦斑を持つ。

分 布

 1995年に大阪府で発見され、続いて三重県や和歌山県でも発見された。2005年には関東内陸部の群馬県高崎市でも見つかった。2015年6月の時点では、北海道、本州28都府県(岩手〜山口)、四国4県、九州6県の合計39都道府県で確認されている。

被 害

 素手で触らない限り咬まれることはないが、咬まれると激痛が走り、次いで鋭い針で刺されたような痛みが長く続いて患部が赤く腫れる。まれに発汗、発熱、吐き気や激痛を伴うことがある。

生 態

 駐車場、空き地、公園、墓地などで、石の下や割れ目、コンクリートブロック、側溝や割れたコンクリートの隙間、石垣の隙間、塀の下部、側溝の中、ベンチの下、大型のゴミ箱の底や下、花壇の敷石の間,などに生息している。管状住居を作り、そこから不規則網を張り出して、小さな虫などを捕食する。雄は成熟までの間は徘徊しながら小さな虫を捕食する。雌は糸を編んだ卵嚢と呼ばれる袋の中に、一度に150〜400個の卵を産卵する。アメリカでは約30日で孵化、さらに4ヶ月で成グモに育つ。 寿命は約1年だが、実験室内では3年生きた例もある。日本での生態はまだ不明な点がある。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

セアカゴケグモ

この害虫が属する群
この害虫のグループ
  • セアカゴケグモ Latrodectus mactans hasseltii Fabricius