節足動物門 蛛形綱 真正クモ目 アシダカグモ科Heteropodidae
不快害虫
巣を張らず、歩き回りながら餌を探す徘徊性のクモでは日本最大種である。雄グモは体長が15〜20mm、雌グモは25〜30mmと、体長はさほど大きくないが、 50mmにも達する長い足を持っているため非常に大きく見える。実感的には大人の手のひらほどの大きさになる。
国内では茨城県以南に分布し、西日本に比較的多い。近年は分布域が北上する傾向にある。
家の中を手のひらほどの大きなクモが走り回る姿を見ると、誰しも恐怖感を覚える。このクモ自体はゴキブリなどを捕食する益虫であるが、家屋内で見つかると、ゴキブリよりも怖く感じるため、駆除の対象になる。
家屋内を主な生息場所とし、ゴキブリなどの比較的大型の昆虫を捕食して生活しており、暖かい時期には活動が活発になる。ゴキブリが発生している家屋に住みつくことが多い。産卵すると卵が詰まった卵嚢を口にくわえて、脚で抱えながら持ち歩く。 通常孵化して1年強で成グモとなり、数年生きる。
アシダカグモ