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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 トビケラ目 Trichoptera、カワゲラ目 Plecoptera

トビケラ類 Trichoptera
カワゲラ類 Plecoptera

害虫のカテゴリ

不快害虫

形 態

 トビケラ類の大多数は数mmの小さな種類である。ムラサキトビケラは大型種で、体長25mmに達する。長い鞭のような触角を持ち、小さなガに似ている。翅は鱗粉に似た細かい毛(鱗毛)で覆われている。
 カワゲラ類では、成虫の前翅は細長く、後翅は幅が広い。腹端に2本の尾毛をもつ。

分 布

 全国の河川や湖沼に分布する。 都市周辺の水域に分布する種類もいるが、トビケラ類の大型種はおおむね水質のきれいな山間部に生息する。

被 害

 小型種の中には都市周辺の河川から発生するものがあり、一度に多数が発生するために不快感を与えたり、洗濯物などに汚染を生じさせる。また、夜間に照明に多数飛来して家屋内に侵入し、問題となる。

生 態

 トビケラ類は日本に約350種ほど、カワゲラ類は約160種が分布しており、問題となる種類の多くは、成虫が初夏に出現する。
 トビケラ類の幼虫は水中で小石や落葉片等を糸でつづった円筒形の巣の中に入り、蓑虫のように水中を動きながら藻や水草を食べて過ごす。種類によっては小さな虫やエビ等を餌とするものもいる。巣の中で蛹となり羽化して空中に飛び出すが、成虫は餌をとらず数日で死ぬ。
 カワゲラ類の幼虫は河川、渓流、湖水、池などの石や落ち葉の下に生息する。植物質を食べる種と水棲昆虫を捕食する種がいる。成虫は水辺の樹葉などの日陰を好む。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

ムラサキトビケラ

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