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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 カメムシ目 HEMIPTERA カメムシ亜目 HETEROPTERA カメムシ科 Pentatomidae

クサギカメムシ Halymorpha halys (STAL)

害虫のカテゴリ

不快害虫、悪臭害虫、園芸害虫

形 態

 体長約16mm、暗褐色〜赤褐色で不規則な斑点がある。卵は灰白色、蓋付きの茶碗形で1mm前後。幼虫は、黄褐色で背面と体側に多数の長剛毛がある。

分 布

 アジアに分布し、日本では全国に分布する。 

被 害

 晩秋に多数の成虫が家屋に襲来し、視覚的に不快なだけでなく、強い悪臭を放つ。ホテルなどでは、料理に入って食べられなくなる被害、風呂に入って悪臭が付く被害、夜に布団に侵入して不眠にさせる被害などが問題になる。また洗濯物などに悪臭とともにシミを付けて汚染する。越冬から醒める春も被害が起こる。東北、北陸、中部地方の山間部で最も被害が多い。

生 態

 クサギ・ミカン・ダイズ・インゲン・クワ・クリ・ハンノキ・トウモロコシなど多種の植物から発生する。
 年1〜2回の発生で、成虫で越冬する。雌は翌春から初夏にかけて産卵し、寄主植物の菓や茎上に10〜20個の卵を産み付ける。7月頃から新成虫が見られるが、9〜10月に増加する。交尾後の成虫は、晩秋の晴天温暖な日に一斉に飛び立ち、越冬場所を求めて日当たりの樹木の幹や、暖かな建物の外壁面に飛来する。樹木と建物の間を行き来したり、建物の外壁を暫く徘徊した後、3mm〜数cm程度の隙間を見つけて潜り込む行動を繰り返し、やがて窓の隙間や換気扇口、給排気口などから屋内に侵入する。
 

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

クサギカメムシ

この害虫が属する群