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害虫の種別の説明

節足動物門 昆虫綱 ハエ目 ユスリカ科 Chironomidae

セスジユスリカ Chironomus yoshimatsui MARTIN & SUBLETTE
ウスイロユスリカ Chironomus kiiensis Tokunaga

害虫のカテゴリ

不快害虫、混入異物、アレルギー、公害

形 態

 セスジユスリカは体長約6mm、体色は緑黄色で腹部各節に茶色の帯がある。
ウスイロユスリカC. kiiensisも比較的よく似たユスリカであるが、体色は炎褐色。

分 布

 日本のみに分布。日本全国に分布。

被 害

 汚染の進んだ大河川や湖沼から大発生し、家屋の照明に多数飛来して不快にさせるだけでなく、洗濯物、窓、外壁などを汚染する。店舗の営業に支障がでたり、住民の苦情の原因にもなり、地域によっては公害となる。また、成虫の死骸を吸い込むと、アレルギー性の喘息を引き起こす。

生 態

 セスジユスリカは、汚染の進んだ用水路や河川、湖沼から発生する3月から12月まで発生を繰り返し、初夏〜秋にピークとなる。東京では年に8回の発生が可能である(岩熊、1994)。
 卵は一度に500個ほど、寒天のような物質にくるまれた卵塊として水際に産み付けられ、2〜4日で孵化する。幼虫期間は2〜3週間で、水底の泥の中に潜り込んで筒状の巣を作り、その中で生活する。蛹期は2日間。羽化した成虫の寿命は約1週間である。昼間は建物の壁面や植物などに休止しており、夕暮れに大きなカ(蚊)柱をつくる。照明に飛来する。
 ウスイロユスリカは、その発生場所も似ているが、下水処理槽や用水路、プールなどでも多数発生する。セスジユスリカと同様な生態であるが、それほど大きなカ(蚊)柱は造らず、狭い空間で交尾・産卵ができる。

防 除

詳しい防除方法は群のページをご覧ください。

セスジユスリカ成虫

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